冨士屋ガラパゴス ― 2010/12/05 00:31
幼い頃の記憶
幼いころ、祖母に連れられてよく墓参りに行った。寺は瀬戸物屋の脇にある路地を入ったところにあり、山門を入ったところで花やしきびを売っていたのを覚えている。街中にある寺なので日当たりのよい明るい寺だった。
墓参りが終わると、表通りからバスに乗って帰る。バスの待ち時間に寺の入口にある瀬戸物屋に寄ることもあった。
瀬戸物屋の店内は少し薄暗い感じの土間で、そこに通路が出来るよう台が並べられ茶碗などの食器が置かれていた。食器は瀬戸物だけでなく、コップや箸までそろっていた。
私の中でこの店のイメージとして頭に浮かぶのが箸である。竹で作られていて全体が黄色く塗られており、切り口の部分は赤く塗ってあった。当時、街の食堂なんかでは、この箸が使われていたのではなかったかと思う。この店を思い出すときに必ず頭に浮かんでくる。
瀬戸物屋の2、3件隣には『アイス屋』があって、帰りのバスを待つ間そこで小倉アイスを食べるのが楽しみだった。店内にはいかにも食堂風のテーブルとイスが置かれていて、そこに座って小倉アイスを食べた。
小倉アイスは厚手のガラスコップに入れられて運ばれてくる。それを一人で食べた。柔らかい口当たりとつぶされた小豆の食感が好きだった。当時、アイスといえば、駄菓子屋で買う棒付きアイス(四角くて銀紙で包まれていて棒にくじが付いているやつ)が当たり前だったので、ここで食べる小倉アイスは私にしてみればちょっと贅沢な感じがした。
実はこの店、本当は食堂でラーメンなどもあったように思う。ただ、私と祖母はいつも小倉アイスを食べていたので私の中では『アイス屋』なのである。
平成22年
街の写真でも撮ってブログネタにしようと思い街に出かけた。当然、今でもこの店があるのは知っていた。『懐かしいけど、この季節アイスはちょっとなぁ。おっ、以外に看板はかっちょいいじゃん』…と、写真に撮ってきた。
さらに、『この店ちょっと調べてみよっ』…と、ググってみた。
すると、とんでもないことが起こった!!!!!!!!!!
なんと、この店、って言うか、べつの店なんだろうけど、同じ名前の同じような店があちこちに…うそっ…あった…。
栃木県栃木市、栃木県足利市、群馬県富岡市、埼玉県川越市、そして、かつては群馬県高崎市にも。
栃木県 栃木市
9月18日蔵の街 栃木「冨士屋アイス」他 - 日帰り温泉とグルメ
とちぎ蔵の街 栃木冨士屋 マロニエ 富士屋
栃木県 足利市
富士屋の小豆アイス - Lococom
富士屋の自慢焼
群馬県 富岡市
Bandit's Rain 富士屋のアズキアイス
富士屋2@富岡
埼玉県 川越市
冨士屋(埼玉県川越市) ★★★ ほんちゃんのブログ-ウェブリブログ
巡り巡って小江戸川越 富士屋の小倉アイス
群馬県 高崎市
音楽市場:高崎の“ミシュラン”其壱
これは、どう言うことでしょうか?
見事にシチュエーションが一致しています。
キーワードが一致しています。
『小倉アイス』『志゛まんやき』『食堂』『歴史のある街』そして『富(冨)士屋』
パラレルワールドでしょうか? いいえ、違います。同じ時空に存在しているのでパラレルワールドの定義には当てはまりません。 …って言うか、そんなわけないしっ。
じゃあ、チェーン店でしょうか? えぇっ、そんな時代にチェーン店ってあったんですかねぇ。店の感じからして、っぽくないし。
…で、結論から言うと、街の進化の過程が同様だったため、結果として似たような風情の街となり、同様の店舗が偶然現れた、と言う事です。
いや、ホントっ。生物の進化と同様に街も進化します。生物の場合、周りの環境に合わせて進化が起こります。街の場合も同様です。地域の文化、教育、自然環境、住人、交通、気象条件、財政状況、地形、政治的状況、災害、戦争、など諸々です。そういった要因により、人々の暮らし方が決まってきて、それに合わせた街が形作られていきます。ですから、同じように歴史が進行してきた街は同様の街並みになっていくわけです。特徴的なところでは、漁村、農村、繁華街、温泉街などがそうです。昔からその様な環境にあり、現在までその環境が継続している。誰も他の街づくりを真似したわけでもないのに、同じような街が出来上がる。と、言うわけです。
…で、品揃えや屋号までもが同じ店が、あちこちに出来たわけです。
…と言うことでどうでしょうか?
まぁ、最終的にお店の人に『足利や富岡に同じ冨士屋さんってあるんですけど、御親戚か何かですか?』と聞けば、『えぇ、そうですけど、よく御存知ですねぇ』なんて事になるかもしれません。でも、それじゃぁつまんないので、聞かないっ。
なぜなら、これは絶対に冨士屋ガラパゴスだから。
…なにか?
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幼いころ、祖母に連れられてよく墓参りに行った。寺は瀬戸物屋の脇にある路地を入ったところにあり、山門を入ったところで花やしきびを売っていたのを覚えている。街中にある寺なので日当たりのよい明るい寺だった。
墓参りが終わると、表通りからバスに乗って帰る。バスの待ち時間に寺の入口にある瀬戸物屋に寄ることもあった。
瀬戸物屋の店内は少し薄暗い感じの土間で、そこに通路が出来るよう台が並べられ茶碗などの食器が置かれていた。食器は瀬戸物だけでなく、コップや箸までそろっていた。
私の中でこの店のイメージとして頭に浮かぶのが箸である。竹で作られていて全体が黄色く塗られており、切り口の部分は赤く塗ってあった。当時、街の食堂なんかでは、この箸が使われていたのではなかったかと思う。この店を思い出すときに必ず頭に浮かんでくる。
瀬戸物屋の2、3件隣には『アイス屋』があって、帰りのバスを待つ間そこで小倉アイスを食べるのが楽しみだった。店内にはいかにも食堂風のテーブルとイスが置かれていて、そこに座って小倉アイスを食べた。
小倉アイスは厚手のガラスコップに入れられて運ばれてくる。それを一人で食べた。柔らかい口当たりとつぶされた小豆の食感が好きだった。当時、アイスといえば、駄菓子屋で買う棒付きアイス(四角くて銀紙で包まれていて棒にくじが付いているやつ)が当たり前だったので、ここで食べる小倉アイスは私にしてみればちょっと贅沢な感じがした。
実はこの店、本当は食堂でラーメンなどもあったように思う。ただ、私と祖母はいつも小倉アイスを食べていたので私の中では『アイス屋』なのである。
平成22年
街の写真でも撮ってブログネタにしようと思い街に出かけた。当然、今でもこの店があるのは知っていた。『懐かしいけど、この季節アイスはちょっとなぁ。おっ、以外に看板はかっちょいいじゃん』…と、写真に撮ってきた。

すると、とんでもないことが起こった!!!!!!!!!!
なんと、この店、って言うか、べつの店なんだろうけど、同じ名前の同じような店があちこちに…うそっ…あった…。
栃木県栃木市、栃木県足利市、群馬県富岡市、埼玉県川越市、そして、かつては群馬県高崎市にも。
栃木県 栃木市
9月18日蔵の街 栃木「冨士屋アイス」他 - 日帰り温泉とグルメ
とちぎ蔵の街 栃木冨士屋 マロニエ 富士屋
栃木県 足利市
富士屋の小豆アイス - Lococom
富士屋の自慢焼
群馬県 富岡市
Bandit's Rain 富士屋のアズキアイス
富士屋2@富岡
埼玉県 川越市
冨士屋(埼玉県川越市) ★★★ ほんちゃんのブログ-ウェブリブログ
巡り巡って小江戸川越 富士屋の小倉アイス
群馬県 高崎市
音楽市場:高崎の“ミシュラン”其壱
これは、どう言うことでしょうか?
見事にシチュエーションが一致しています。
キーワードが一致しています。
『小倉アイス』『志゛まんやき』『食堂』『歴史のある街』そして『富(冨)士屋』
パラレルワールドでしょうか? いいえ、違います。同じ時空に存在しているのでパラレルワールドの定義には当てはまりません。 …って言うか、そんなわけないしっ。
じゃあ、チェーン店でしょうか? えぇっ、そんな時代にチェーン店ってあったんですかねぇ。店の感じからして、っぽくないし。
…で、結論から言うと、街の進化の過程が同様だったため、結果として似たような風情の街となり、同様の店舗が偶然現れた、と言う事です。
いや、ホントっ。生物の進化と同様に街も進化します。生物の場合、周りの環境に合わせて進化が起こります。街の場合も同様です。地域の文化、教育、自然環境、住人、交通、気象条件、財政状況、地形、政治的状況、災害、戦争、など諸々です。そういった要因により、人々の暮らし方が決まってきて、それに合わせた街が形作られていきます。ですから、同じように歴史が進行してきた街は同様の街並みになっていくわけです。特徴的なところでは、漁村、農村、繁華街、温泉街などがそうです。昔からその様な環境にあり、現在までその環境が継続している。誰も他の街づくりを真似したわけでもないのに、同じような街が出来上がる。と、言うわけです。
…で、品揃えや屋号までもが同じ店が、あちこちに出来たわけです。
…と言うことでどうでしょうか?
まぁ、最終的にお店の人に『足利や富岡に同じ冨士屋さんってあるんですけど、御親戚か何かですか?』と聞けば、『えぇ、そうですけど、よく御存知ですねぇ』なんて事になるかもしれません。でも、それじゃぁつまんないので、聞かないっ。
なぜなら、これは絶対に冨士屋ガラパゴスだから。
…なにか?
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残念なお知らせ
実は冨士屋ガラパゴス説は違ったようです。
以下の記事を見つけました。
その1
店のおばちゃんの話によると、昔『富士屋』は関東のいたるところに店を出し、そこで「志゛まん焼き」を振舞っていたそうです。(下記サイトからの引用)
http://10.pro.tok2.com/~xxsizzxx/html/modules/weblog/details.php?blog_id=225
その2
ずいぶん前に自慢の自慢焼を買いに来たとき、フランチャイズの先駆けと伺った記憶があります。富士屋さん、昭和の時代、関東一円に展開していった自慢焼のお店?!(下記サイトからの引用)
http://beccan.blog56.fc2.com/blog-entry-1572.html
しかも、こちらの記事、よく見れば店の看板が同じじゃぁないですか……。
…と言うわけで、その昔のフランチャイズっつう落ちでした。
…ちょっと残念(-_-;)
実は冨士屋ガラパゴス説は違ったようです。
以下の記事を見つけました。
その1
店のおばちゃんの話によると、昔『富士屋』は関東のいたるところに店を出し、そこで「志゛まん焼き」を振舞っていたそうです。(下記サイトからの引用)
http://10.pro.tok2.com/~xxsizzxx/html/modules/weblog/details.php?blog_id=225
その2
ずいぶん前に自慢の自慢焼を買いに来たとき、フランチャイズの先駆けと伺った記憶があります。富士屋さん、昭和の時代、関東一円に展開していった自慢焼のお店?!(下記サイトからの引用)
http://beccan.blog56.fc2.com/blog-entry-1572.html
しかも、こちらの記事、よく見れば店の看板が同じじゃぁないですか……。


…と言うわけで、その昔のフランチャイズっつう落ちでした。
…ちょっと残念(-_-;)
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